怒涛の価格競争!夏の陣 ハイエンド型VRヘッドセットの戦 HTC Vive値下げの裏側

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先日Oculus Riftの戦略や値引きに関する考察を書いてみたのですが、そちらを読んでいない方は、まずそちらを読んで頂いた方が流れを把握しやすいと思います。
↓↓↓↓コチラです↓↓↓
怒涛の価格競争!ハイエンド型VRヘッドセットの戦 Oculus Riftの値下げの裏側

さて、上の記事の最後で少し触れたのは、PCゲームマーケット「Steam」では、どんどんVive向けのVRゲームがリリースされており、Oculus社は値引き値引きでなんとかしようとするが、本質的にな部分でHTC社(Vive)に引き離されている実態ではないか・・・・更に、ハイエンドVRヘッドセットには他の需要を脅かす脅威が近づいている話をしました。

HTC Viveの値下げ

つい先日、大きなニュースが飛び込んできた!!それは、台湾HTC社からのニュースです。

HTC Vive販売サイトキャプチャー

2017年8月21日、ハイエンドVRヘッドセット「HTC Vive」を大幅値下げを行うとの発表であった。

値下が幅は、799ドルから599ドルへとなり、日本円では約2万円程の値下げの発表となり、これはグローバルで行うとの事であった。

各業界メディアは、7月10日にOculus社が更に2万円の値引きを行った事に反応しての行動であるかの内容であった・・・ただ本当にそうであろうか?
少なくとも影響はあるかと思うが、今までの流れをみている限りHTCは、そんな安易な形で反応はしてきていなかったはずである・・・
そう考えた時に考えられる事というと・・・モバイルやスタンドアローン型 VRゴーグルのスペック向上などからの反応なのか?
実際には、これはないのではないかと思われ、その理由はOculus社は、サムスン社と共同でGear VR(こちらの記事より)を開発し提供しており、HTC社はモバイル向けに関しては遅れをとっていたが、7月にはauより8月にはSoftBankよりHTC LINKを発売したのである。

このHTC LINKは、モバイル初の自由に移動可能なVRゴーグルなのです。ステレオカメラを設置する事で、3m×2m程の範囲で自由に歩き回ることが出来るのです。

しっかり、GearVRと差別化し自社の強みを打ち出したモバイル型のVRゴーグルに値引き前にアプローチ出来ているのです。

HTC LINKスペック

ヘッドマウントディスプレイサイズ:約197.69mm(幅) x 116.61mm(高さ) x 167.33 mm(奥行)
ヘッドマウントディスプレイ重量:560g *USB(Type-C)Yケーブル含む
視野角:約110度
ヘッドマウントディスプレイ搭載バッテリー:約2,800mAh
ディスプレイ:約3.6インチ アモレッド X 2 (各1080 x 1200 ピクセル)
外部接続:USB(Type-C) Yケーブル、3.5mm オーディオジャック
同梱品:HMD用LEDマーカー イヤホン ステレオカメラ(ステレオカメラ用ホルダー付き) 両面テープキット コントローラー(ストラップ付き)2台 アルカリ単4電池(4本) 取説キット
対応機種:HTC U11

個人的に、唯一HTCLINKの魅力を感じない部分でいうと「HTC U11」端末でのみしか動作できない事・・・
GearVRもサムスン社のある基準以上の端末からが対応であるが、機種数は数機種ある。
HTCLINKは約4万円するので、ここに端末代(機種変するハードルも)も含めるとPSVRなみになるのではないでしょうか?
携帯2キャリアと連携している事でキャンペーン的な見せ方は想定できるとしても、購入ハードルは非常に高いかと思われます。

整理すると、Oculus社が更なる値引きキャンペーンに踏み切った、同時期にHTC社もとうとう大幅な値引きを実施した。
これは、更に他の何かに脅威を感じての事ではないであろうか?と想像してもいいのではないでしょうか・・・

次回、この辺りの考えを更に具体的に書き出していきたいと思います。

   
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