怒涛の価格競争!夏の陣 ハイエンド型VRヘッドセットの戦 Windwows VRの脅威

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先日は、Oculus Riftの値下げからHTC Viveの値下げ実施までを色々と書いてきました。
まず、こちらの記事を読み返して頂けると流れがつかみやすいかと思います。
怒涛の価格競争!ハイエンド型VRヘッドセットの戦 Oculus Riftの値下げの裏側
怒涛の価格競争!夏の陣 ハイエンド型VRヘッドセットの戦 HTC Vive値下げの裏側

Oculusシェア押し上げる?

Summer of Rift Saleも本日2017年9月5日15時59分で終了した、こちらは上記の記事でも書きましたが、「Oculus Rift」が5万円で帰るサマーセールで、更にコンテンツのセールも最大70%OFFで実施していた。
Steamが発表している月1度のハードウェア調査では、今回のセールはかなり効果があった可能性が高い。

右下の「VRHEADSETS」をみるとわかりますが、「Oculus Rift」が「HTC Vive」の比率が10%を切るところまでおいついているのです。

Steam調査結果

そこで、目が離せないのは、8月21日に発表した「HTC Vive」の値下げに関して、今後どこまで影響がでるのか??もしかするとタイミングを見誤った可能性すら考えられる。

Windows VR

Microsoftが今年発表した情報があった、それが「Windwows VR」である。

「Windwows VR」を簡単に説明すると、WindowsOS PCを利用するのは前提であるが、Microsoftが規定したVRヘッドセットを他のハードメーカー(Dell、Lenovo、Acerなど)が製造販売します。

これがどういう事かと言うと、既に規定をMicrosoftが策定しているので、各メーカーはコストを下げて開発ができ、販売価格を下げる事が可能である。基本的にどれも400ドル(4万円程)以下で販売される。実際既に幾つかのデバイスで価格の発表があるがDellは349ドルで販売するとしている。

更に、「Windwows VR」向けのPCもMicrosoftが準備し通常のゲーミングPCと比べるとかなり安い価格で販売される。

Microsoftが発表している内容からすると、PC・コントローラー・VRデバイスのセットで900ドル(10万円程)でセット販売するとしている。以下記事を参照

Microsoft and partners, including Steam, prepare to democratize virtual reality this holiday.

更に一番大きなポイントとしては、Steamに対応するという事もポイントである。

現在「Oculus Rift」、「HTC Vive」共にSteam対応をしているデバイスになりますが、ここの新たな選択肢として「Windwows VR」が増えるという事になります。

正直デベロッパーとしては、どのデバイスへ対応するのか?新たに「Windwows VR」向けに現在配信しているコンテンツを対応するのか?など非常に悩ましい思いはあるのではないかと思われます。

ただ、コンテンツが仮に3デバイスに対応していけば、ユーザーのデバイス購入に関する意欲は、コストが安い「Windwows VR」によっていく可能性は十分に考えられます。

そうなると、デベロッパーはもちろん「Windwows VR」向けの開発を第一プライオリティにおいて進める事が進む可能性が高くなります。

実際に秋頃からこのデバイスたちが続々と発売されていくのですが、そこに向けて「Oculus Rift」、「HTC Vive」が脅威を感じてデバイス価格競争に乗り上げているのではないかと考えてもいいのではないかと推測しています。

本日セールを終了した「Oculus Rift」は、セール終了とともに通常価格の値下げをまた行っている。

セール後は6万3800円となり、セール前からすると1万3千円程さらに値下げした。

このデバイス戦争がどのように進んでいくかは、今後かなり注視していきたいと思います。

   
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